まだまだ寒さは続きますね!
こんな時、温かいお鍋が恋しいものです♬
『お鍋』といったら、皆さんはどんなお鍋を想像しますか?
・・・キムチ鍋・豆乳鍋・海鮮鍋etc. 何を入れても美味しいですよね!?
今回は薬膳(東洋医学)で言うところの、 冬にオススメの『お鍋』
を紹介したいと思います!
そもそも薬膳とは、料理に「生薬」を混ぜたものではありません。
食品1つ1つの効能を考慮して作られた料理が薬膳なのです!
全ての食物には、必ず効能が備わっています。
食材をうまく組み合わせて、季節やその時の体調に合わせることで
薬膳となります。
食物には体を温める「温熱性食物」と、体を冷やす「寒涼性食物」と
どちらにも入らない「平性食物」の3つに分けられます。
寒い冬は少し温熱性食物を多めに摂って、体を温めたいですね!
では、どんな食物が体を温める食物なのでしょうか?
例を上げてみましょう。
「温熱性食物」
・唐辛子・胡椒・ニラ・にんにく・ネギ・生姜・いんげんまめ
「寒涼性食物」
・ほうれん草・セロリ・トマト・きゅうり・大根・ごぼう
「やっぱり!」と思われましたか?
それとも「えええ!」と驚かれたでしょうか?
温熱性食物はまだまだ沢山ありますが、
その前に 実は寒涼性食物も冬にオススメなのです!!
ちょっと意外ですよね?
寒涼性食物には体内に溜る老廃物を除去する力があり、
ウイルス等を追い出す働きもあります。
インフルエンザが怖いこの時期にぜひ摂りたい食物です!
『お鍋』で考えてみましょう!
<キムチ鍋>なら、温めるものとして唐辛子とネギ、 ウイルスの撃退に大根、
メインは豚肉(平性食物)にしたらバランスが良くなります。
冷えの強い方ならメインを鶏肉(温熱性食物) にしても良いと思います。
<豆乳鍋>なら温めるものとして生姜とネギ、 ウイルスの撃退に大根はいかがでしょう。
ちなみに豆乳は平性食物です。
お鍋に欠かせない食材の白菜や人参も平性食物ですから、 たっぷり入れて大丈夫です。
*日常に食べている食物の70%が平性食物です。
<海鮮鍋>なら温めるものとしてエビと鮭、 ウイルスの撃退に昆布はいかがでしょう。
今回は『お鍋』ということで紹介させて頂きましたが、
ぜひ普段の食事にも生かしてみて下さい!
因みに、私は冷えが強いので朝のお味噌汁に生姜を 追加するようにしています
(味噌も温熱性食物です)!
ちょっとした心がけで体調は変化します。
皆さんも、参考にして頂けたら幸いです。
*温熱性か寒涼性か気になる食物がありましたら、 お気軽にお尋ね下さい。
川原町治療院 スタッフ 齊能 千夏(管理栄養士)監修
<参考文献>
・現代の食卓に生かす「食物性味表」改訂版
日本中医食養学会 発行 2009年2月1日